userRocky 77 5月30日 自然に生きるsearch
【自然に生きる通信】Vol. 3:あなたの「欠けたもの」こそが、輝きになる。
【自然に生きる通信】Vol. 3:あなたの「欠けたもの」こそが、輝きになる。
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ロッキー77
2025/06/20


こんにちは、「自然に生きる」です。

77歳にして、真っ白な原稿用紙の前で、まるで子供のように途方に暮れる日があります。 私の新たな挑戦である「作家業」。頭に描いたイメージと、紡ぎ出す言葉との間にある、果てしない距離。書いては消し、進んでは立

ち止まる、試行錯誤の毎日です。

実はこれまでも、ご縁があって5冊の本を世に出させていただきました。しかし、今感じているこの感覚は、当時とはまったく違います。なぜなら、私は「プロの作家として生きる」と、本気で決断してしまったからです。過去の

執筆は、本業の合間の、いわば山の麓から見上げる景色でした。しかし今は、自らその頂を目指すと決めてしまった。そのあまりの険しさに、正直、足がすくむのです。

「もっとうまく書けないものか」「完璧な文章とはほど遠い」。 そんな焦燥感に駆られたある日、ふと目をやった庭の木の、曲がりくねった枝に、まるで「それでいいんだ」と励まされた気がしました。

自然界に、完璧なものなど一つもありません 。木々は不揃いに枝を伸ばし、必死に太陽を探す 。道端の花も、一枚一枚の花びらの形は違うけれど、そのすべてで懸命に命を輝かせている 。欠点に見えるような独自性こそが、実はその存在を唯一無二にしているのです 。

今日のニュースレターは、「完璧ではない自分」という名の、かけがえのない宝物を見つけ出す旅です。

不完全さという名の美しさ:傷跡は人生を彩る宝石 - visual selection.png.webp

特集コラム:その「傷」は、あなたが生きてきた証。

私たちは、知らず知らずのうちに「完璧主義」という名の、重たくて窮屈な鎧を身にまとってしまいます。失敗しないように、笑われないように、正しくあるように。脳が危険を避けようとする、自然な防衛本能でもあります 。

しかし、考えてみてください。畑で採れた、虫食いの跡がある野菜。形が不揃いな大根。それは、彼らが厳しい自然の中で、風雨に耐え、懸命に生き抜いた証です。私たちは、そこにこそ生命の力強さや、愛おしさを感じるのではないでしょうか。

あなたの人生における「失敗」や「うまくいかなかったこと」も、それと同じです。 それは、あなたが挑戦した証であり、深く生きた証。決して消すべき「傷」ではなく、あなたの人生という物語を、誰にも真似できないほど味わい深くする、美しい景色なのです。ツルツルの完璧な人生より、無数の傷跡が刻まれた人生の、なんと尊いことか。その傷跡の一つひとつを受け入れた時、私たちは、本当の強さと優しさを手に入れるのかもしれません。

今週の一冊:『ありのままの自分を認める』ブレネー・ブラウン著

完璧主義という鎧を脱ぎ捨て、傷つくことを恐れずに生きる「勇気」について書かれた一冊 。著者は、自分自身の弱さや不完全さを受け入れることこそが、心豊かな人生を送るための鍵だと、長年の研究を通して明らかにしています 。

3つのテイクアウェイ

 傷つくことを恐れない「勇気」が、人との深いつながりを生む 。

 「完璧」を目指すのをやめ、「今の自分で十分価値がある」と知ることが、すべての土台となる 。

 遊びや休息は、生きるために不可欠な要素。心を解き放つ時間が、私たちを育む 。

今週の一冊:『ありのままの自分を認める』ブレネー・ブラウン著 - visual selection.png.webp

編集後記:でこぼこ道で、私たちは出会う。

77歳からの挑戦。それは、決して平坦な道ではありません。石につまずき、ぬかるみにはまる、でこぼこ道です。この道は、時に孤独です。しかし、今日ご紹介したKさんや高橋さんのように、同じようにでこぼこ道を歩む仲間たちがいます。私たちは、それぞれの場所で、自分の欠けや傷と向き合いながら、一歩一歩、光に向かって歩いているのです。

近々発売する本にも書きましたが、人生100年時代、私が願うのは、死ぬその日まで健康寿命を維持し、次世代に介護の世話をかけることなく、ぽっくりと旅立つことです 。

これは、単なる消極的な配慮ではありません。 それは、私たち団塊の世代が、最後の最後まで自分自身の人生の主人公であり続けるという、誇り高い決意表明なのです。命のバトンを渡すその日まで、この身をもって「生きるとは、なんと素晴らしい挑戦であるか」を伝え続ける。それこそが、私の最後の大きな役割なのかもしれません。

あなたのでこぼこ道を、あなたのその傷を、どうか恐れないでください。 それこそが、あなたを、他の誰でもない、あなた自身として輝かせる、ただ一つの光なのですから。

また、次の通信で、あなたのお話を聞かせてください。

自然に生きる

PS: 私が書いている本が、そろそろ完成しそうです。7月にはアマゾンからお届けできそうなのですが、ご興味がありましたら、こちらのページを確認して、フォームを送信してみてください。あなたが変われる1冊になるように、書いています。  (仮題)根っこ: 人生はいつでも再出発できる