こんにちは、「自然に生きる」です。
私たちは、自分の身体を「私が所有するもの」と考えがちです。まるで車のように、手入れをしたり、修理をしたり、時にはその不調に不満を言ったりします。そして、長く使っていると、知らず知らずのうちに、どこかの機能が劣化したり、不調になってくるものです。例えば、高齢化と共に、目が見えにくく、老眼になり、歯が悪くなり、足腰が弱ってきます。
しかし、もしその身体が、単なる乗り物ではなく、あなたの一生と運命を共にする60兆もの生命の集合体だとしたら、どうでしょうか? 地球の人口は現在、約80億人です。60兆は地球の人口の750倍にもなる膨大な数なのです。
最近、ある医師の書籍に出会い、私は衝撃を受けました。その書籍には、私たちの思考や感情が、身体の細胞一つひとつに直接影響を与えることが、科学的に解き明かされていました。さらに驚くべきことに、最新の研究では、私たちの身体の細胞すべてに、固有の「意識」が備わっていることが発見されつつある
というのです。
これは、私たちの生き方を根底から変える発見です。あなたの身体は、あなたの思考に耳を澄まし、あなたの感情を感じ取っている、知性あるパートナーなのです。
今日のニュースレターでは、この最高のパートナーと手を取り合い、共に健やかで喜びに満ちた人生を歩むための旅にご案内します。
私たちの利益と、私たちの細胞の利益は、本来完全に一致しています。私たちが健康で長く生きたいと願うように、細胞たちもまた、最高の環境でその生命を全うしたいと願っています。私たちは、まさに運命共同体なのです。
では、なぜ時に身体は不調をきたし、私たちの思い通りにならないことがあるのでしょうか?
前述の書籍によれば、その原因の多くは、私たちが無意識に細胞へと送っている「ネガティブなメッセージ」にあります。
日々のストレス、不安、「どうせダメだ」という無力感、自分自身への批判。これらの思考は、目に見えないエネルギーとなって細胞に伝わり、細胞の働きを弱め、本来の機能を損なわせるというのです。
逆に、感謝や喜び、自己肯定感といったポジティブな思考は、細胞を活性化させ、免疫力を高め、最高のパフォーマンスを発揮するための応援歌となります。
つまり、あなたの身体が最高の味方になるか、あるいは反旗を翻すかは、あなた自身の心の在り方、日々の思考にかかっているのです。病気や老化は、細胞からの「もっと私たちを大切にしてほしい」という悲痛なメッセージなのかもしれません。
毎日、たくさんの役割をこなし、社会という大きな歯車の一つとして懸命に生きているあなたへ。
ふと、こんな風に感じたことはありませんか?
「なんだか、息苦しい」
「毎日が同じことの繰り返しで、心が動かない」
「本当の自分は、こんなんじゃないはずなのに…」
もし、少しでも思い当たることがあるなら、それはあなたの心が「もっと自然に生きたい」と叫んでいるサインなのかもしれません。
私たちは皆、赤ん坊としてこの世に生を受けました。
お腹が空けば泣き、嬉しいと声をあげて笑う。好奇心のままに手を伸ばし、全身で世界を感じていました。そこには、誰かにどう見られるかという不安も、未来への心配もありませんでした。ただ、「今」を全力で生きる、天真爛漫な姿がありました。
それが、人間本来の「自然な」姿です。
しかし、いつからか私たちは、その感覚を心の奥底にしまい込んでしまいました。
日常に潜む「違和感」というサイン
先日、ある方の出張日記を読む機会がありました。その方の体験は、現代社会で私たちが「当たり前」として受け入れてしまっている「不自然さ」を、見事に浮き彫りにしていました。
駅の窓口で出会った、笑顔のない職員たち。感謝の気持ちが感じられない、事務的な店員。日記の筆者は、こう嘆きます。「何故、笑顔で応対し、もっとお客さまを喜ばすような対応が出来ないのかが非常に不思議になった。このような仏頂面をした対応をしていると、それが自分の人生に跳ね返ってくるのに、非常にもったいない日を送っていることに同情した」と。
あなたも、似たような経験はありませんか?
さらに筆者は、新幹線の乗り心地にも違和感を覚えます。以前は感じなかったはずの大きな揺れ。テーブルに置いたコーヒーが落ちそうになるほどの振動です。 多くの人が気づかずに通り過ぎてしまうその変化を、彼は敏感に感じ取ります。
私たちは、いつの間にかこうした「不自然さ」に慣らされ、感覚が麻痺してしまっているのかもしれません。
笑顔のない対応を「仕方ない」と受け流し、サービスの質の低下を「そんなものだ」と諦めてしまう。
しかし、その小さな違和感こそ、私たちが「自然な状態」から離れてしまっていることを教えてくれる、大切なサインなのです。
「気づく」ことから、すべては始まる
日記の筆者は、自分が「作家脳」になったことで、こうした些細なことに気づけるようになったと言います。
これは、特別な才能ではありません。意識の向け方を変えるだけで、世界は全く違って見える、という証です。
赤ん坊の頃の天真爛漫さを取り戻す第一歩。それは、日常に隠された「なぜ?」に気づき、自分の感覚を信じることです。
なぜ、あの人はあんなに不機嫌なのだろう?
なぜ、私は今、心がざわついているのだろう?
なぜ、この社会はこんなにも窮屈に感じるのだろう?
その問いが、あなたを縛り付けている見えない鎖を断ち切る、最初のきっかけになります。
あなたの「自然」を取り戻すための、5つのヒント
では、どうすれば私たちは、本来の自然な生き方を取り戻せるのでしょうか。日記の中に散りばめられた
エピソードが、そのヒントを教えてくれます。
1 五感を呼び覚ます
新幹線の揺れに気づいたように、あなたの五感をフル活用してみましょう。朝のコーヒーの香り、風が肌を撫でる感覚、道端に咲く花の色。意識を向けることで、世界は驚くほど豊かになります。あなたの感覚は、何が心地よく、何が不快かを正直に教えてくれます。
2 心からの笑顔に触れる
日記の筆者は、出張の最後に素晴らしい笑顔に出会います。それは、渋谷のカプセルホテルのカフェで働く、若い男性の笑顔でした。 心からの笑顔には、人の心を一瞬で温かくし、場の空気を和ませる力があります。まずは、あなたから笑顔を向けてみませんか? 仏頂面が自分に跳ね返ってくるように、笑顔もまた、必ずあなた自身に返ってきます。
3 「当たり前」を疑ってみる
山手線の車内放送が日本語だけだったために、乗り換えに戸惑う外国人観光客がいました。 多くの人が「当たり前」として気に留めない光景です。しかし、本当にそれで良いのでしょうか? あなたの周りにある「当たり前」に疑問を投げかけてみてください。そこから、新しい視点や、より良い社会へのヒントが見つか
るかもしれません。
4 応援し合える仲間と繋がる
筆者が参加した作家のイベントでは、参加者同士が互いの出版を応援し合い、ランキング上位になるように協力していました。 誰かの成功を妬むのではなく、心から喜び、支え合う。そんな人間関係こそ、私たちが本能的に求める「自然な」繋がりの形です。あなたも、安心して自分を表現でき、応援し合えるコミュ
ニティに身を置いてみませんか?
5 自分の感情に素直になる
違和感、怒り、悲しみ、喜び。どんな感情も、あなたの一部です。駅員の対応にがっかりした気持ちも、素晴らしい笑顔に出会って温かくなった気持ちも、すべてが本物です。その感情を押し殺さず、「なぜそう感じるんだろう?」と自分に問いかけてみてください。心の声に耳を澄ますことが、自分らしさを取り戻す旅
の始まりです。
以上のように、われわれ自身が自然な最高の笑顔で、その日で会う人たちを最高に気持ちよくしてあげればどうでしょうか。その笑顔の応酬で、私たち自身を幸せ感で包み、私たちの細胞のひとつ1つにその幸せ感が届き、細胞も活性化し、身体の芯から変化が現れてくるのではないでしょうか。
書籍の概要 今回私が感銘を受けたのは、長年の臨床と研究の末に、心(思考)と身体(細胞)の間に存在する明確なつながりを発見した医師の書籍です。これまでスピリチュアルな領域で語られがちだった概念を、科学的な視点から解説し、身体の全細胞に意識が存在する可能性を提示しています。
3.つのテイクアウェイ
思考はエネルギーである:私たちの思考は、単なる脳内活動ではなく、細胞に直接作用するエネルギーの波です。
細胞は記憶し、聞いている:細胞は、過去の感情的な経験(トラウマなど)を記憶しており、私たちの言葉や思考に常に耳を傾けています。
究極のパートナーシップ:私たち自身の利益と身体の細胞の利益は完全に一致しています。細胞と協力関係を築くことで、共に健康で長生きする道を探求できます。
行動チャレンジ 一日一回、自分の身体に感謝を伝えてみませんか?「今日も一日ありがとう」「私のために働いてくれてありがとう」と心で語りかけるだけで、あなたと細胞との関係は変わり始めます。
今週一度、食事の前に、自分の身体に問いかけてみましょう。「お腹の細胞さんたち、今、何が食べたい?」と。
時間だから、習慣だからという理由で食べるのではなく、あなたのパートナーである身体が本当に欲しているものに耳を澄ませてみてください。それは、あなたと細胞の共同作業による、最高の選択になるはずです。
この発見を知ってから、私自身の身体に対する感覚が大きく変わりました。もはや私の身体は、私が一方的に使う「道具」ではありません。60兆もの賢者が集う、神聖なコミュニティです。
77歳からの作家業という挑戦も、私一人で頑張っているのではない。私の全細胞が、「やろう!」と応援してくれている。そう思うと、言いようのない勇気が湧いてきます。
あなたも、孤独ではありません。最高のパートナーが、いつもあなたと共にいます。 その声に耳を澄ませば、生きることはもっと楽に、もっと喜びに満ちたものになるはずです。